運動と時間、物質に関する考察

T運動に関する考察
1)強い力と、弱い力
力の作用には2種類有ります。接触しないで働く重力や、電磁気力などの遠隔力と、物と物が接触して働く力−物を押すときの作用、近接力があります。どちらの力も作用反作用があります。力を加えるほうも、また同じだけの逆向きの力を受けます。つまりどちらが力を加えているかは判らない、そのときの見方によります。あるいは決め事といってよいと思います。
遠隔力=弱い力は重力を考えれば分かりますが、物体を構成する質量(質点)すべてに働きます。重力に比べると非常に強力ですが磁気の力もそうです。接触しないで物体を構成する強磁性体の質点すべてに働き、力を及ぼします。磁気は主に強磁性体にしか働かないが、重力は質量があるものすべてに働きます。弱い力はその他に電荷があるものに働く電場の力も有ります。
近接力=強い力は何かに作用すると作用されたものがその力を吸収しそれ以上作用を奥深くには持っていかない、充分近づかないと発生しない力で、強い作用を持って現れる、体積を形作る、主に多分力が強いから電磁力が主体の力ではないかと思う。端的には接触して働く力です。接触するとはどういうことかということも今後議論する予定なのでこんな回りくどい言い方をしています。物質の界面が作る斥力によって形成される力です。
自動車のタイヤが地上をけって走るのも、人が道路を歩くのも、ロケットがガスを吐き出して進むのも、ほとんど地上で観測される力は重力を除けば、この力です。弱い力は地球の引力があります。りんごが木から落ちるのはこの弱い力の作用です。そして通常は地上で、この弱い力の引力と、強い力の大地から足にかけての力がつりあって、私たちはそれ以上落下することなく、大地に立ちます。また運動に伴う、慣性も弱い力です。観測されるのではないけれど、電磁気の弱い力としては、テレビのブラウン管の中で電子のビームの流れを磁場の力で曲げて画像を作ることがあげられます。
力の強さは、重力と、電磁力では全く違いますから、弱い力は重力、強い力は電磁力になりますが、ここでは作用の仕方により、弱い力=遠隔力、強い力=近接力としています。
地上では強い力が圧倒していますが、宇宙では弱い力が圧倒しています。