4)変わるもの変わらないもの そしてその間覚の基準として周期運動を数える。それは私たちの間の覚えの感性が、周期は一定だといっているから、周期運動を数えることを時間の単位とした。そうして事象の起こる速さを測ることができるようになる。それはほかの事象の記述とよく一致する。つじつまが合う。ところが事象は激しく起こるところ(空間の領域)と、何も起こらないところ(空間の領域)が存在する。 また本来事象が起こるときの事象の順序は後戻りできない。エネルギーの第二法則、エントロピーの法則が事象は後戻りできない事を主張している。 そうして、地上では時間とともに変化していく感性に訴える大多数の事象と、時間が全くかかわらない事象が存在する。変化のないほうは感性に訴えずにひっそりとしている。 また、何度でも繰り返すことができる事象と、ほとんどのすべての全くエネルギーを保存したままで繰り返すことができない、圧倒的な大多数の事象が存在する。 つまり 宇宙の中には百億年経とうと変わらない領域があると思えば、他の領域の何倍もの速度で変化を遂げる領域もある。 私たちは時間の存在のない、影響を受けにくい、全く受けない現象を知っている。いつまでも変わらぬ、景色や、ほとんどの物体、岩石、その他。例えば没交渉の宇宙空間をさまよう、隕石などは(安定した原子でできているならば)いくら時間がたっても変わらない。最近話題になった古代遺跡の発掘で有った石器は放射能測定でも時間の経過がわからない。そしてエネルギーだけが意味を持つ量子力学の世界。そこでは時間に密接に結びついた速さはもはや何の意味も持ちません。この世界では時間がたっても何も変わりません。いつまでも同じ結果が見られます。量子力学の世界ではエネルギーを高めなければ変化は起きません。 一方で激しく変化しているものもある。刻々と移り変わる、日の出、日の入り、社会の現象。新幹線の運行や、その他。そこでは時間や、速さが非常に重要な意味を持ちます。 時間の経過は全く意味をなさない前記の現象と時間の経過が重要な意味を持つ後者の現象が私たちの周りに存在します。 |