U時間に関する考察
相対(比較)時間(経数時間=経時)と絶対時間(加齢時間=加齢)

3)相対(比較)時間(経数時間=経時)、つまり経時
しかし前者の変化のない世界でも時間は経過します。何も変化のない世界でどのようにして時間の経過がわかるのでしょう。それは変化のない世界で起こっているであろう周期運動−コマ運動など(不思議なことに周期運動は変化の一面と考えなくてもよい面をもっているような気がする)を数えることによって時間の経過がわかります。そこに周期運動がなかったらどうするかなどと野暮なことは言わないでください。時計=自己周期運動カウンター、を持っていけばよいだけです。
こうしてどんなに変化のない世界でも、周期運動の周期を数えることにより、時間の経過を計ることができます。でも何も変化していない100年前の空間の領域と、100万年前の空間の領域なんてどんな意味があるのという気もしますが。
ここで測る時間を経時と呼びましょう。この世界では周期運動の周期を数えることによってのみ時間が経過します。そしてこの時間は数えることをしなければ存在しません。何も変化しないのですから時間の経過は数えることなしには分かりません。極端な話をすれば時間は存在しないのです。ただし数えることですから、絶対的に未来に向かってしか時間が経ちません。