☆ この項空想あり フラクタル性 自然界のフラクタル性は揺らぎの証である。揺らぎがミクロの世界から、マクロの世界までスケールの大小に関わらず、時間の経過に関わらず一定であることを物語っている。 揺らぎが時間を作るので、時間は時空を超えて揺らぎを包含する広大な領域では一定である。 揺らぎは数学の統計確率論の世界の話であり、故に時空を超えて成立すると考えてもいいんじゃないか。 また数学とは現象を見て観察し、理論を作り、推論し結果がまた現象に一致する。数学自体がフラクタル性の写しではないのか。 銀河の渦巻きを囲む平面で、銀河の高さを囲む立方体の質量密度(エネルギー密度)と、何もない宇宙空間の質量密度(エネルギー密度)が揺らぎの最大値を形作る。 揺らぎは母数の大きさにより変わる。宇宙の揺らぎの最大値の大きさから宇宙全体の質量(エネルギー総量)が計算できる。 地球の大陸がマントルの対流(=揺らぎ)の中で、軽い部分がマントルの上に載った泡(地殻の軽い部分)のようなものであるように、銀河は宇宙のエネルギー揺らぎの中で生まれたエネルギーのひずみの泡である。大陸は軽い部分、銀河は重い部分という差はあるが。ここにもフラクタル。 揺らぎがあるから、エネルギーはすべての領域で均質とならない。かくしてエントロピーの法則は成立しない。そればかりか今のこの現状で宇宙は均衡している。揺らぎが銀河を、太陽系を、地球を形作る。そして私たちの世界もすべてではなけれど、運、不運に支配されている。 揺らいでいるエネルギーの歪が、ついに析出し、その物質を作りやすい領域で銀河が生まれる。その後、揺らぎによって集中したエネルギーはエントロピーの法則によって、エネルギー密度を小さくする。それはブラックホールでさえ崩壊して、消滅するのを免れ得ない、大きな揺らぎの流れである。またエントロピーの法則は揺らぎの一部の局面のみを表す、エネルギーに関する部分的な法則に過ぎない。 |