6)コマ運動 自転またはコマ回転のこと 不思議なことに、コマ運動は宇宙に対する絶対運動である。 何度も述べたように、宇宙には、宇宙に対して位置が変化するどんな運動も存在しない。それは慣性系だけではなく、加速度系もまた絶対運動ではありえない。それはすべての位置が宇宙に対して等価ということを意味する。このことを宇宙には運動の特異点は存在しないと呼んだ。 しかし位置に無関心なコマ運動は絶対運動である。私達は方向を変えると宇宙に対する方向が変わる。(少なくともそう考える?、いや決めて?いいのではないか。)位置はどんなに激しく運動しても変わらない−絶対位置は存在しない−が方向は変わる。 では方向が変わるとはどういうことだろう。これがコマ運動の本質となる。点は回転しない。面は回転する。体は回転する。方向が変わるためには体積が必要である。このことを体をなすと呼ぼう。しかし空間(の領域)は方向を変えない。物質は向きを変える。異方性のない球体のボールでさえ向きを変える。違いは何か。物質の起源がここにある。空間の領域の質が違う必要がある。そして結合(トラップと呼びたい)も。結界(界面)も必要かもしれない。異質の領域が一体となって運動し、結界を張り界面をなす。そうしてはじめて回転する。それでも物質は生まれない。次には以下のことも解決しなければならない。 異方性のない球体のボールでさえ向きを変える。どうしてそれがわかるのか。ここにも物質の起源がある。表面に文字を書けば回転が知れる。他の物質に接触すれば回転が分かる。それでは回転している均質なボールに光を当てたらどうなるだろう。回転しているのと、していないのでは何かが変わるのではないかという気がする。トラップに関係していないだろうか。この項はまだまだ考察の余地あり。 斯くコマ運動は物質の分離(生成)に深くかかわった現象である。 こう考えると、コマ運動の本質は結合された領域の等質な、あるいは周囲から分離、区別できる領域ということになる。それはまるで物質の本質である。 物質だけがコマ運動するのかとも思ったが、考えてみれば移動(運動)するのも物質だけである。空間の領域は移動しないしもっと言えば思考も運動しない。特殊な状態の空間の領域は移動する。何故だろう。これもまたこの摩訶不思議。それは特殊な空間の領域が、他の特殊な空間の領域と干渉(交渉)を持つからであり、その相対的な位置関係が変わるからだ。それを私たちは運動と呼ぶ。 干渉しあう(交渉を持ち互いに影響しあう)、他の領域と区別できる2つ以上の空間の領域があるから運動するということになる。この干渉しあう(交渉を持つ)空間の領域を物質と呼ぶ。 それではコマ運動はなんだろう。もっとこれはこの摩訶不思議である。まだまだ考察の余地あり。 銀河の誕生(以下空想)☆☆☆ 場が回転するのか。場が固まりになるのか。回転すると重力を持つのか。すべての銀河が円盤なのは説明できそうだ。 そして何よりコマ運動していることが判らなければいけない。それが結界を作り、排他領域をなし、ひいては重力まで作る。つまり宇宙に対する唯一の絶対運動の証として、物質がある。 揺らぎはかなり偏っていて、一旦物質(素粒子)が生まれやすい領域ができると、急激にその周辺で素粒子、物質が生まれ始める。そしてそれはコマ運動と深くかかわっていて、非常に強い方向性を持つ。つまり特定の方向にしか素粒子、ひいては物質の生まれる領域は広がってゆかない。かく、すべての観察される銀河は円盤状となる。 渦巻きはこれでは説明できないなあ。自然のフラクタル性、ミクロからミディクロ、マクロのスケールまで、またエネルギー密度の大小によらず同じような構造、所作をしていることから類推すると、台風と同じ原理なんだろうなあ。宇宙自身が回転しているのかな。もちろん自転だけれど。コマ運動っておくが深すぎ。でも台風そっくり。違うのも有るけれど。 昔、超新星爆発で星が飛び散り、その残骸から再び星が生まれると、地球のような鉄などの重い原子が多い惑星ができるというような科学誌を読んだような気がする。 でも違うな。素粒子が生まれ初めた領域では、揺らぎにより、核反応がいたるところで起こるような気がする。それが揺らぎの揺らぎ足る所以だと思う。特に中心でなくとも気まぐれに重い原子ができてゆく。そしてその重い原子が集まって惑星の構成原子となるんじゃないのかな。生まれたばかりの素粒子の海は地上の化学反応のように、簡単に核反応する。プラズマ状態よりも、もっと簡単に反応しやすい状況を作る。 ブラックホールも巨大恒星や、超新星爆発でその残骸でできることも有るけれど、それはマイノリティーだと思う。ほんとのブラックホールは物質の誕生時のできやすい領域のできすぎに偏ってしまったものだと思う。銀河の中心などはそうだ。揺らぎはかくえこひいきで、やりすぎてしまう。 多分地球も、太陽もできかけのころは原子構成はあまり変わらなかったのではないかとも思う。この辺は私の勝手な憶測より、木星や、金星、火星などの構成が分かっているだろうからそれから考えたほうがいいかもしれない。ただ太陽は水素をひきつけてとどめておくだけの質量がある。地球は全部逃がしてしまった。いや水となったのかな。 物質の体積は結界。 |