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U.様々な考え
10)音速と光速
音の進む速さは空気の温度や、密度が同じなら発信源の速さに左右されずに一定です。発信源の速さと、音を捉える観測者との相対速度で音の高低−周波数−が決まります。つまり音の速さは音源や、観測者がどんな運動をしていようと変わらないということです。風が吹いていれば勿論別ですが。
媒体は空気です。この媒体は発信源に対しても、観測者に対しても風と言う速さを持っています。でもそれは発信源や、観測者が媒体の中を動いていることにしても見方が変わるだけで同じことです。すると音速は風が吹いていても変わらなくなります。風が吹いているのではなく、静止した空気の中を音源と観測者が動いているのと同じ結果になります。ここでは密度や、温度を無視すれば、音源や、観測者の運動に左右されないと言う意味で音速不変の理が成り立ちます。光速不変の理というのはこれと同じ物のような気がするけど、どうなんだろう。次には電磁場の媒体について考えましょう。
ブラウン管の中の電子の振る舞い(支配場)
発生源の近傍では発生源の場が支配する。遠望では宇宙の場が支配する。
これは相対性理論の運動の式や、ローレンツ変換の意味付けをしているのに過ぎないのかもしれない。
地上でボールを放つと、ボールはそれまで支配されていた人間の手の速さで動き出しますが、やがてつぎの支配場である、地上の速さ(つまり大地に対して静止)となり、その過程で落下します。
ジャンボジェット機の中でブラウン管のテレビを見ます。電子はジェット機の進行方向とは逆に発射され殆ど大地に対して静止します。磁場はジェット機と同じ方向に移動しています。ここでは電子は磁場の発生源との相対速度により運動し、軌跡を描き画面に意味のある画像を作り出します。明らかに磁場は大地に対して運動しています。磁場の発生源の速さであるジェット機の速さで動いています。
ただし、波と、固定的な場は違います。磁場の中の電子の振る舞いは地上でボールを投げるのと同じ運動です。光や、電磁波は電磁場の中を進みます。
ここでも固定的な場と物質は同じ振る舞いをします。これも物質と場が同じ物であることを暗示していないでしょうか。
エーテルと言う媒体が考えられたこともありました。音速のところで説明したように音速は発信源や、観測者の運動によらず不変です。すると光速も電磁場と言う媒体の密度に相当するものや(密度相当体)、温度に相当するもの(温度相当体)が一定ならば不変と言うことになるのでしょうか。物質が空間の場の特異な領域であると考えれば、水中(水という物質を形成する特異な空間)では電磁場は密度相当体や、温度相当体も変わります。だから光の速さは遅くなり水の外からは屈折して縮んで物が見えます。特に密度相当体の影響が大きいでしょうね。どなたか密度相当体と、温度相当体を見つけませんか。
私はこの考えが好きです。音波と光(電磁波)でまた自然のフラクタル性を形作るからです。
この考え方は間違っているのでしょうか。
11)エーテル
ところがこの考えは正しくありません。なぜなら音の媒体である空気に対しては私達は運動することが出来ます。
でもそれは風を感じるだけの話であって何度も述べましたように音源と、観測者の速さは音速に少しも影響を与えません。光であっても光源に近づいている観測者は光源から遠ざかる観測者よりも先に光を見ます。あたりまえの話ですが発せられた光が観測者に届くときに、光源に近づいている観測者は光源との距離を縮めています。同じような気がするけれどどうでしょう。
これはエーテルと言う媒体があるという考え方なのでしょうか。この考え方、どこでどう間違ったのでしょうか。
光速不変の理は実はどんな速さで移動する物体から発せられた光も光源に対し光速で移動するとも言っています。それはおかしくないのかな。ジェット機は音速を超えてしまいます。音速は音源によらず媒体によって決まります。そして物体は媒体に対して速さを持ちます。でも光の媒体である、電磁場はどんな物体に対しても速さを持ちません。つまり電磁場の中を電磁場に対して相対速度をもって移動する物体は無いといっています。音速と光速の項で述べたように磁場はあんなに簡単に移動するのに、なんかおかしくないでしょうか。磁場が簡単に発生源の運動によって移動するなら、電磁場も運動していてもおかしくないのではないでしょうか。
しかし運動と時間に関する考察で述べたように宇宙には運動の特異点は存在しない。つまり加速度運動や、回転運動も含めて宇宙に対する運動は無いと述べています。ちょうど慣性系に在るのと静止しているのが全く同じであるように、運動している、していないに関わらず、加速度運動しているものも含めすべてのものは、宇宙に対しては静止しているのと全く同じ意味しかもちません。この点ではどんな運動をしているものからも光速は不変であると言う相対性理論とぴったり一致します。音速とは違いどんな運動しているものも光速を超えることがありません。
これでいいのでしょうか。光に関する限り、電磁場に対する運動は無いと言っているのです。ブラウン管のところで述べたように、磁場はあんなに簡単に動いてしまっているのに。場の発生源の運動によって磁場は移動します。こんなに簡単に動く磁場−それは電場の親戚です−に対し、なぜ光の媒体としての電磁場はスーパーパワーなんでしょう。電磁場と磁場では全く違うふるまいをするものなのでしょうか。もう少し電磁気学勉強しておけばよかった。
さて電磁場に対する運動は存在するのだろうか。運動があるとすれば、逆にある領域の場(電磁場だけでなく重力場も含めて考えたいですね)が大きな流れとなって宇宙の中で動いている。別の領域の場の流れと激しくぶつかり合う。そうして台風とそっくりの銀河が生まれることが説明できるのではないか。

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